投稿者「Teacher I.」のアーカイブ

熊本・球磨川 復興と風景のナラティブ調査

 こんにちは!4月より修士2年となりました,大野・松澤です.
2023年2月に,研究室メンバー・OBOGで熊本調査に行って参りました.昨年度博士号を取得された研究室OBの平木さんが,熊本地震における避難所の研究をされていた一方,熊本を初めて訪れる学生がほとんどで,念願の熊本調査でもありました.また3日間で5名の方にヒアリングをさせていただくことになり,事前学習会を2日間にかけて行うなど,綿密な準備を行いました.平成28年熊本地震と,令和2年7月豪雨災害の被災地は,未だ復興途中にあります.その中で,多くの関係者の皆様にご協力いただいたことで,現地を訪れることができ,大変貴重で,大きな実りのある調査となりました.

1日目

西原村山西団地

 熊本に到着後,まず熊本地震で被害が大きかった西原村の災害公営住宅団地「山西団地」を訪れました.事前に図面を閲覧していましたが,特徴的な住戸デザインとみんなの家に,学生は興味津々でした.住民の方がお話されている光景も目にし,各住戸が街区にばらけて表と裏が交互になった配置だからこそ交流しやすい面がありそうだなと感じました.

熊本YWCA 丸目陽子さん

 次に,熊本地震と豪雨災害において避難所運営を担われていた,熊本YMCAの丸目陽子さんをたずね,「YMCAが災害支援を開始した経緯」「熊本地震と豪雨災害での避難所運営の実態」「民間が避難所運営を行う意義」についてお話いただきました.
 特に多くの学生が印象に残っていたのは,熊本地震のお話でした.当時,益城町総合運動場には多くの被災者が避難しており,住民や行政から「アリーナを避難所開放するように」との要請があったそうです.しかし,丸目さんは天板が落ちてくる可能性を予測し,アリーナを閉鎖.結果,本震でアリーナはほぼ全部の天板が落ちるほどの大きな被害を受け,結果として避難者の命を守られました.また,YMCAの強みを生かした子供や障がいをお持ちの方への配慮,食のコミュニケーション効果に関わるお話も大変興味深く,「施設運営者・避難所運営者が『災害に対する意識・知識』を養うこと」「『子供の教育・遊び』『食を通じた交流』の機会を確保すること」の重要性を学ばせていただきました.
 避難所環境について研究している学部生からは「丸目さんが避難所運営にあたって掲げていた『災害関連死を0にする』といった目標と,研究目的・背景との関連性を見いだせた」という声もあり,大きな収穫がありました.

HASSENBA HITOYOSHI KUMAGAWA

 「HASSENBA HITOYOSHI KUMAGAWA」は,100年以上の歴史を誇る観光のシンボル「球磨川くだり」の人吉発船場がリノベーションされ,ツアーデスク・カフェ・地元産品を取り扱ったお店などが一緒になった観光拠点施設です.熊本→人吉の長い移動の休憩として,パンケーキを頬張りつつ,球磨川沿いを散歩するご老人や下校中の学生など住民ののどかな生活風景の一端をみることができました.
 学年・性別にかかわらず仲が良いところが市古研の特徴です

本田節さん・防災食体験

 本田節さんは,地域の主婦による地産地消の農村レストランや,グリーンツーリズムを通じて,食育活動・農村ビジネス・コミュニティビジネス・女性の活躍推進を展開されている方です.令和2年7月豪雨災害では,ご自身も被災者でありながら,これまでの活動を活かして「在宅避難の方に向けたキッチンカーによる炊き出し」「支援物資の配布」「災害ボランティアへの宿泊場所や情報の提供」などを行われました.
 当日は,本田さんの活動内容を踏まえたディスカッションの後,防災食体験を行いました.防災食と聞くと,レトルトやα化米など備えておくことを想像される方が多いと思います.しかし,ここでの防災食づくりとは「いつか来る災害に備えて,普段の生活の中でどのように工夫できるのか」ということ. カセットボンベで使用できるホットプレートやコンロを用いて調理したり,味噌玉作りなど普段の作り置きとしても活用できるものなど…「普段の生活行動に『被災時にも行かせる要素』を無理なく取り入れること」や,今回のwsでやったことを,実際に家でもやってみるなど「たまにで良いから『防災』のための行動を起こすこと」が重要であると感じました.何より,本田さんのキャラクターが魅力的で,地域リーダーには「地域のため・人のために行動するという思い」「やりたいことへの実行力」「他人を引っ張り,場を盛り上げるコミュニケーション能力」の3点が特に重要になってくると思いました.また,丸目さんのお話の中で「食を通じた交流が一番効果的だった」とありましたが,それを体感できた大変貴重な機会にもなりました.
 本記事をご覧の方には,パワフルでハートフルな「せっちゃん」のもとをぜひ訪れていただきたいです!「みんなで食卓を囲むことの大切さと楽しさ」を実感できると思います.

2日目

渡小学校・千寿園跡

 坂本村に向かう途中で,令和2年7月豪雨災害で被災した渡小学校と千寿園跡地を訪問しました.千寿園は,球磨村で唯一の特別養護老人ホームでしたが,入所者の垂直避難が完了せず,14名が犠牲になりました.現在は建物が取り壊されていますが,隣接する渡小学校は被災後の状態が残されており,被害の大きさを目の当たりにしました.
 近年は少子高齢化の進行だけでなく,災害の激甚化も懸念されており,特養をはじめとした福祉施設・高齢者施設での災害対策は急務となっています.千寿園でも,住民の協力もあり56名の入所者は無事だったとのことで,早期避難が重要であるのはもちろんのこと,平時からの周辺住民との協力体制・避難を軽減できる技術の活用や建物配置など,ハードとソフトの両面での対策が必要になってくると感じました.

坂本町の道野真人さん・溝口隼平さん

 道野真人さんは,東京出身ですが,結婚を機に両親のルーツである坂本に移住されました.現在は「道の駅坂本」の駅長を務めると共に,ご自宅をDIYし,地域の人が利用できるコミュニティスペースとしての活用を図られています.道野さんからは,まず道の駅坂本にて,令和2年7月豪雨災害の被災状況と,球磨川流域全体の災害リスク・これからのあるべき姿についてお話を伺い,その後国内初のダム撤去事業が行われた荒瀬ダム跡地・坂本駅をはじめとした旧坂本村を散策しました.
 道の駅は,移設予定にあり現在の建物は解体される方向とのことでしたが,水害後の様子がそのまま残されていて,被害の大きさを目の当たりにしました.その中で,同じ流域でも令和2年7月豪雨災害の被害状況を把握していないエリアの方もいるということで「行政単位ではなく,流域単位での対応が必要」というお話は印象的でした.また「どの段階まで,何を戻すのかを考える必要がある」とも仰っており,一度災害による被害があった中で「将来のために多少の改善を加えていく」のか「過去に倣う」のか…街の将来を考えていくにあたり,なにを大事にして,だれが主導して進めていくのかが重要であることを改めて実感しました.
 続いて,溝口さんのご自宅にお邪魔しました.溝口隼平さんは,ダム撤去の研究をきっかけに,国内初のダム撤去事業が行われた八代市に移住し,球磨川におけるラフティング事業を中心に地域振興に携わっていらっしゃいます.溝口さんからは,令和2年7月豪雨災害被災時のリアルなお話・移住者として地域に入っていくことののやりがい・ダム撤去後の街の在り方についてお話をいただきました.特に,水害とダムの関係性ーダムによって水害リスクが高まるという点については,多くの学生が印象に残っていたようでした.
 お二人にお話を伺う中で,ルーツの有無はあれど,若い移住者が中心となって地域を思い活動しているのは,確実に地域の財産だと感じました.一方で,ずっと坂本に住み続けている人・移住者・ボランティア・役所・年代・性別など…属性・立場ごとに復興・まちへの考え方があり,各々の思いをどのように融合させてまちづくりに反映すれば良いのか,簡単には解決できない問題であり大変悩ましく思いました.今回はスケジュール上難しかったのですが,溝口さんのところでラフティング体験をして,ダム撤去後の地域の姿を川から体験してみたいです.

境目団地

 宇土市営境目団地災害公営住宅は,くまもとアートポリスプロジェクトとして取り組まれた災害公営住宅の完成第1号です.当該団地は,既存の市営住宅と隣接していることが最大の特徴で,住棟の向きを合わせたり,色彩計画における連続性が配慮されています.また,住戸内に入らなくてもコミュニケーションが取れる「アルコーブ」や,縁側を設けた集会所などが設置されており,多世帯が周囲とつながりを持てる工夫がなされていました.一方,ほかの公営住宅と比較して子供達が遊んでいる様子が印象的でもありました.既存の住民と公営住宅の住民がどのようにコミュニケーションをとって生活しているのかなど,市営住宅と隣接していることによって発生するメリットとデメリットについて検証の余地があると感じました.

火の国会議

 任意のメンバーで,「火の国会議」に参加させていただきました.火の国会議とは,くまもと災害ボランティア団体ネットワーク(KVOAD)が主催する,平成28年熊本地震や令和2年7月豪雨災害に関する支援団体・地域団体等の情報共有会議です.企業と連携した企画や,他の地域からの類似団体の視察もあるなど,熊本県内に限らない情報共有・人脈作りの場として大事な場になっていると感じ,貴重な機会となりました.

3日目

熊本城訪問

 任意のメンバーで,早起きして熊本城を訪問しました(執筆者は寝坊).リニューアルされた部分もあり,内外で綺麗な姿が見られました.一方で石垣の一部が崩れているなど,未だに熊本地震の影響が色濃く残る部分も.文化・観光資源として,そして遺構としても,貴重な存在になっていました.水曜日の朝10:00頃でしたが,観光客の姿も.偉大な存在でした.

益城町中心部

 熊本地震の際,建物倒壊をはじめ被害の大きかった益城地区を訪れ,実際に復興過程にある街並みの視察や,震災時に避難所としての利用が検討された総合体育館の視察をしました.益城町は震災以前から熊本市のベッドタウンとして機能しており,住民も多く人口も増加傾向です.この傾向は震災後も続いています.熊本地震では多くの建物が半壊・全壊となり,建て替えとなりました.それと同時に,住むエリアとして需要が高いこともあり,建物更新や道路の拡幅,公園の整備などが進められており,新たな魅力ある街並みが創られていました.地方都市の震災復興の姿として,道路整備や住宅再建における一つのモデルケースになりうるのではないかと感じました.
 益城町の街並み.道路整備で綺麗で広い道路が実現し,住宅も各戸広い区画の中で建て替わっています.

西原村大切畑,古閑集落

 益城町の次は,西原村の大切畑地区・古閑地区を訪問しました.熊本中心街から車で40~50分,益城の住宅街とは異なり,農村風景が広がる地域です.ただ熊本地震によって建物被害が大きかったことに変わりはなく,建て替わったであろう住宅が多く見られました.また住宅と共に集会場(みんなの家)も新しく建てられており,使用感がありながら綺麗な状態に保たれていました.震災後はこのみんなの家に住民が寄り合ってまちづくりを進めていたという事もあり,大切に大事に使われている印象でした.そして西原村大切畑地区において何より印象深かったのは,空き家空き地がやや目立ったことと,コンクリートの擁壁が農村風景の中で際立っていた点です.これらの点については,市古先生はじめ研究室メンバーとしても大きな問題意識を感じ,この後の佐々木さんとの意見交換においても議論されました.農村の景観に,防災対策として白い擁壁が大きく入ってきていることについて,住民はどのように考えているのだろうかと深く考えさせられます.
 農村風景の中に,新興住宅街のような光景.震災前は人口も微増傾向でした.古くからの住民は,この風景をどう捉えているのでしょうか.

益城町 復興まちづくりセンターにじいろ訪問・佐々木さん

 熊本調査の〆は,益城町に戻り復興まちづくりセンターにじいろ訪問・佐々木康彦さんとの意見交換です.「~にじいろ」は,2016年熊本地震の被害状況やその後の復興の様子を伝承する貴重な施設となっていました.佐々木さんは都市計画コンサルタントとして2005年中越地震における農村の復興に携わっており,熊本地震においても「官民連携の復興」をテーマに,大切畑地区など6地区の集落復興に携わりました.現在はNPO法人「故郷復興熊本研究所」の理事長を務めています.佐々木さんとの意見交換では,集落の復興において住民一人一人の想いがある中での再生の難しさ,事業制度との兼ね合いなど,プレイヤーとしての苦悩をひしひしと感じました.また大切畑地区ではみんなの家での住民会合の回数は60回を超えたとか.これは佐々木さんの活動力,集落復興への想いやノウハウがあってこそであると感じました.中越においても熊本においても「集落の住民の戻りは7割」というお話もあり,その中で景観を含めてどのような集落復興が成されるべきなのか,考えさせられた一日でした.

【まとめ】

 改めて3日間の熊本調査を振り返ると,とにかく密度の濃い3日間であったなと感じました.初日の朝から3日目の羽田帰還まで本当に休む暇なく,3日目の昼食なんかは移動中の車内でコンビニのおにぎりをむさぼっていました.しかしその分,過去にないほど学びの多い調査となりました.水資源との向き合い方,避難所設営・運営,食,生活再建,集落復興など,本当に様々な角度から改めて「災害復興」を学ぶ機会となりました.またヒアリングさせていただいた方たちは,皆さんまちや地域に対して強い想いを持って驚くほどエネルギッシュに活動されており,尊敬と憧れを抱きました.総じて,フィールドワークを大切にしている市古研究室らしい調査だったなと感じています.また,卒業となったB4生・M2生にとっては研究室としては実質最後の活動となりました.ご卒業・ご進学おめでとうございました!

【研究室メンバーからのコメント】

  • 溝口さんのお話はかなりのボリューム感で,治水のためのダムが結果的に水害を引き起こしていることはとても驚きました.固定概念ではなく,個々の事例や状況を見ないと問題の本質は見えてこないのではないかと感じました(新M2,K.I)
  • 行政と住民側での方向性の違いについては現地のリアルな課題をお話いただいたな,と感じ,かなり印象に残っています.住民主体で思いを実際にまちづくりに反映するにはどうすれば良いのか,簡単には解決できない問題であり大変悩ましく思いました.「行政単位ではなく,流域単位での対応が必要」というお話については,個人的に目から鱗であり,自分の視野の狭さも実感しました.「景観・地域らしさと安全性の両立」は,私の修論や,東日本大震災の津波被災地とも通ずる点があり,復興まちづくりや防災まちづくりにおける大きな課題であると感じました.官民学で連携を図りながら,今後あの風景を前向きな歴史として捉えられる施策や活動が展開していけたら良いと思いました.(新M2,C.M)
  • 防災食の印象を覆され,火さえあればできるレシピは教わったもの以外にもまだまだありそうだなと思ったので,自分でも色々挑戦してしてみたい.せっちゃんの人を巻き込むパワー,圧巻(前B4 M.T)
  • 調査を通して,熊本のパワフルさに触れた気がします.お話を聞いた方々は,地域をよりよくしようと思って動いている方ばかりで,熱い思いを感じました.復興の過程というよりか,災害前の状態以上により良いものを目指しているなと思いました.なんというか,「成長」見たいな感じ(新B4,H.W)
  • 今回の熊本調査では,民間による避難所の運営や防災食など,これまで災害対応について一度も考えたことのない新しい観点から眺めることができる良い勉強の機会となった.もちろん私は100%賛成する立場ではないが,正誤とは別に災難対応という観点では十分に考えてみる必要があると考えられる(研究生,S.R)
 最後まで読んでくださった方,ありがとうございました☆
 そして幹事,何から何まで本当にありがとうです!お疲れさまでした!!

2022-2023TMU_Dr-Lab.歓送迎会

 新年度に入って,第1回研究室会議と歓迎会(と思っていたところ,3月卒業生も南大沢に訪問してくれ歓送迎会に)で,2023年度もスタートしました.
 卒業修了されたみなさん,仕事に,プライベートに,充実した素晴らしい人生を!

那珂川水戸市域の流域防災調査

 こんにちは!学部3年の片根です.先日,学部生・院生合わせて6人で水戸調査に行ってきました.茨城県水戸市は,私の出身地で,卒業研究の対象地としているため,研究室メンバーにもご協力をいただき,訪問しました.初めて水戸に来た,というメンバーも何名かいたようです.水戸市役所へのインタビュー調査を通して,令和元年台風19号水害時の対応やその後の防災対策をより深く学ぶことができました.

 1日目は,茨城,そして水戸を知るということで,茨城県大洗水族館や那珂湊市場など海岸周辺を観光しつつ,大洗サンビーチにある津波避難施設を見学しました.施設の中には入れませんでしたが,実際に見ることで,海からの距離や施設の高さなどを確かめることができました.その後,水戸方面に戻ってきて,水戸芸術館や偕楽園などを訪れました.水戸の街並み,雰囲気,改めて良いなと思った一日でした.

 2日目は,午前中に水戸市役所にインタビュー調査に伺い,午後,水戸市内の那珂川周辺を現地調査する,という流れでした.インタビュー調査では,水戸市役所の職員の方に,事前にメールにてお送りした調査内容を中心にお答えいただきました.インタビュー調査の中で特に印象的だったことは,台風19号の避難の際に,水戸市役所の方が,避難行動要支援者(高齢者など)の家を一軒一軒訪ね,避難を呼びかけ,さらに車で避難所まで送り届けた,という支援の手厚さです.このような対応をしている自治体は聞いたことがなかったため,とても驚きました.研究室メンバーも,市役所の方と積極的に意見交換をしていて,とても良いインタビュー調査になりました.

 午後の現地調査では,ハザードマップを持って,水戸市内の那珂川沿岸を調査しました.ハザードマップで示されている水害の浸水範囲と現地の様子を見比べたり,避難所の位置関係を確かめたりしました.4年前,私は災害ボランティアとして現地を訪れていたので,穏やかな那珂川を見て,当時の様子を思い出し,改めて水害の恐ろしさを感じました.

 最後に,参加したメンバーの感想を紹介します.

  • 市役所の方のお話を聞いて,災害が来ることも知ったうえで,この土地を選んで住んでいるということがとても印象に残っています.そのような方々に避難の初動をどう早めてもらうかというところが大きな課題だと感じました(B3, H.W.さん)
  • 行政職員が自ら動いて非難行動要支援者の救出に向かったことと,台風19号の被害の大きさに対して死者0人で済んだことが驚きであった.水戸市の防災対策の厚さは,市長の思い入れの強さゆえとのことだったが,水戸市の行政や市民性など歴史的な特性が上記の行政対応や被害を抑えた要因になっている可能性があると思った(M1, C.Y.さん)

 今回の調査を通して,水戸市の防災活動や自主防災組織の実態を知る事が出来ました.調査で見聞きしたことをもとに,卒業研究をさらに深めていきたいと思っています.

気仙沼鹿折・階上フィールドワーク

 こんにちは!学部3年の渡邉です.
 先日,宮城県気仙沼へ調査に行ってきました.学生からは学部3年生の4人が参加しました.研究室の活動として東北に行くのは4人とも今回が初めてです.東日本大震災で大きな被害を受けた地域を自分たちの目で確かめることができ,実りのある調査になったと思います.今回は,その調査の様子を報告いたします.

 11月13日の午前中は鹿折地区でまち点検のワークショップに参加しました.ワークショップでは,土砂災害の際に危険が及ぶと考えられる箇所を地元の方々と見て回り,撮った写真や感想を地図にまとめました.まちあるき,話し合いを通してその地域に住んでいるからこそわかる危険性や,新たな気づきを得ることができてよかったです.
 ワークショップ終了後は東日本大震災に関連する施設などを回りました.まず,気仙沼市復興祈念公園です.この公園には,この地域において東日本大震災で亡くなられた方の名前や年齢が刻まれたプレートが設置されています.また,公園からは海や港を眺めることもできます.海は,気仙沼に津波という大きな災害をもたらしました.しかし,現在もなお,気仙沼は海とともに生きているまちであるということが感じられました.
 その後,気仙沼市の復興住宅を見に行きました.この復興住宅は,もともと小学校があった場所に建てられています.住宅の入り口に小学校の名前や校章の入った石碑が残されており,震災前の地域の様子が感じられる場所となっていました.住宅自体は,1階部分に住居がなかったり,津波の避難場所に指定されていたりと,災害に対応したものでした.
 最後に,気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館やその周辺の防集,一戸建ての災害復興住宅を見に行きました.伝承館では,東日本大震災の津波の様子を知ることができました.被災した高校が遺構として残されており,視覚的にインパクトのある体験になりました.伝承館の内容についても学ぶことはとても多かったのですが,今回の報告では特に,その周辺を回って感じたことをまとめたいと思います.
 伝承館の周りでは海の近くを移動することが多かったのですが,海との近さをあまり感じなかったことが私としては印象に残っています.大きな堤防によって海とまちが隔てられているように感じました.海の近くは空き地も多かったことから,海と物理的な距離を置くことで災害のリスクに備えるという方向性を持ったまちだと感じました.「海が見えるまちづくり」というコンセプトの女川のまちづくりについて,最近個人的に調べていたのですが,その点で対照的だと感じました.どちらが良い,正しいというわけではなく,災害や海に対して様々な捉え方があるということを改めて学びました.
 都市防災・災害復興研究室に所属する身として,今回の調査はとても有意義なものになったと思います.気仙沼で得た学びや気づきを今後の卒業研究に活かしていきたいです.

上柚木防災ワークショップ2022

 こんにちは!学部3年の長尾です.今回は,2022.10.23に愛宕小学校にて行われた「上柚木地区防災ワークショップ」についてレポートします.学部3年生の4人にとっては,配属されて初めてのワークショップであり,地域の方々や中学生との関わりの中で様々な気づきや学びが得られました.今回のレポートでは,その内容と準備・当日の様子について記載します.

準備段階

 9.16に行われた打ち合わせでは,研究室メンバーと,愛宕小学校・上柚木中学校の役員の父母さんが初めて顔を合わせました.役員の皆さん同士とても活発に議論を交わし,議論の中で昨年度の反省を活かした様々な提案をされている熱心な姿が印象に残っています.約1か月後のワークショップ当日に向け,研究室メンバーも班に分かれ,防災を身近に感じてもらえるような体験・ディスカッションに向けた準備を行いました.八王子市や消防団等の協力のもと,グループトーク,9種類の体験ブース,小学生の防災ワーク,展示の準備が進められ,市古研では,「古地図ワーク」「台風情報と判断行動」に関するグループトーク,災害用トイレ実験を担当しました.

当日の様子

 当日は,保護者の方,中学生,地域住民などが参加し,委員会役員や市職員なども合わせ総勢331名という規模での開催となりました.役員の方のお話では,「今回のワークショップを気づきのきっかけにしてほしい!」との思いが語られ,自分自身も参加する中で地域の方とともに新しいことを発見できたように思います.

 私の担当したグループトークでは,まず前半に「上柚木地区での発生に不安を感じている自然災害」,「家庭でどんな備えをしていますか?」という共通のテーマのもと,ディスカッションを行いました.近隣に川があるということで大雨の時の水害を不安に感じる声,また高いところに住んでいる住民からは建物倒壊のリスクを考え地震を不安に思う声もあがりました.家庭での備えとしては,水や食品という声が多かったですが,モバイル充電器や衛生用品,現金など,ディスカッションを深めていく中で実際の様子を想像した様々な案が出されました.こちらとしても勉強になり面白かったです!後半は,「気象情報と判断行動」ということで,台風情報の入手手段や,避難先,状況判断のディスカッションを行いました.自宅外避難先に関して,決めていないという方も多く,「上柚木地区は高台にあるので大雨の警戒情報等が出ても危険をあまり感じない」という声がありました.また「両親が遠くにいるので心配」という声もあり,気象庁や自治体からの情報・指示を確認すること,地域での助け合いの必要性を班の中で認識することが出来ました.最後には中学生から,「思ってたより固くなく,楽しめた!」,また保護者の方からは「避難について勉強になった」との声を頂き,それぞれの中で学びになっているようで嬉しく思いました.

研究室メンバーの感想

 最後に参加した研究室メンバーの声を紹介します.

  • ワークショップにファシリテーターとして参加して,住民の方々の防災意識の高さに驚きました.特に中学生が,災害時には弟(小学生)に動いてほしくないから,小学校に集合するように家族で決めていると理由まで含めて言っていたのが印象的でした.(気象情報班・B3)
  • 大規模なニュータウン開発による大規模な地形改変が付箋の内容としては多く,主に南大沢駅がかなり盛り土されていることに驚く声が多かったです.また,上柚木公園やマンションの名前を出し,この場所は盛り土なのかどうなのかという話もあり,自らの感覚を基に街のことを理解してもらうことができたかなと感じています.(古地図ワーク班・M1)
  • 体育館での最後の関係者の皆さんの総括のお言葉を聞く中で「防災は他人事に考えがち.朝ごはん昼ごはん夜ご飯防災,ってなるほど当たり前に考えて話すようなもの,習慣化するべき.」「忙しいと意識が薄れる,防災や災害を自分ごととして考える意識が大事」というお話が大変印象に残っている.(災害用トイレ実験班・M1)

神戸調査報告Vol.1(1日目,2022/9/1)

こんにちは.都市防災・災害復興研究室4年の谷井です.
先日,研究室メンバーで3日間の神戸調査に行ってきました.祖父母が神戸出身で,小さい頃から阪神淡路大震災の話題には触れてきた背景があり幹事を務めさせて頂いたため,簡単に1,2日目を振り返り,報告したいと思います.

1日目

人と防災未来センター

 朝一の飛行機で神戸に到着し,まず「人と防災未来センター」を訪れました.
現地で昨年卒業されたOGの方とも合流し,阪神淡路大震災が起こった当時の様子を音や映像でリアルに体感したり,発災後の混乱の状況や復興の道のりについて,理解を深められたりました.個人的には,発災から27年経つ阪神淡路大震災を,やはり少し遠く過去のことだと無意識に感じていた節があったため,当時の写真や映像・被災した手紙やものを直接見て,被災規模の大きさと神戸の人々の生活にもたらした影響に改めて気付かされました.比較的有名な高速道路の倒壊等だけでなく,1人1人の生活や平穏が一瞬にして奪われた様子を鮮明にイメージさせられたと同時に,十人十色の震災復興への捉え方・臨み方があったことも理解できたと思います.総じて,この旅程を組んだ身としても,強烈な一発目になりました.

東遊園地 村上工務店・村上さんとのディスカッション

 人と防災未来センターとは打って変わって,現在進行中のプロジェクトについてお話を聞き,濃密なディスカッションをすることができました.

※東遊園地・URBANPICNICとは
 神戸市役所の南に位置する東遊園地(公園)は,都心部のオープンスペースにも関わらず,年数回のイベント以外日常的な利用がされていませんでした.
・これを上手く有効活用できないか
・市民のアウトドアリビング(屋外の共有空間)として活用すれば三ノ宮駅周辺都心部の魅力を高められるのではないか
 という仮説から,村上さんらが2015年から開始したのがURBANPICNICという公園内での社会実験です.

 最初に,URBANPICNICの設立から変遷,今後の計画を図面等も用いてお話頂き,特別に工事現場を実際に見させて頂いた後,質問・ディスカッションをしました.社会実験スタート前は,市の公園課の職員らの反応は良かったものの,それを一緒にやるほどの時間と余裕が無いのが実状だったそうです.しかし,2015年に期間限定で社会実験をスタートさせてから,立地的に隣が市役所だったことで公園を中心とした賑やかさの変化が公園課職員にも伝わっていった結果,Park-PFI制度によって事業者の公募が行われ,村上さんの会社(株式会社村上工務店)が整備・運営主体となりました.
 村上さん方は,東遊園地が市民のキャンパスとして繰り返し訪れて楽しんでもらえるような公園となるため,カフェ・レストラン・貸しスペースが融合したにぎわい拠点施設(仮称)を中心に,公園内でのイベント開催や市民のアクティビティを促進する主体となっています.
 個人的には,整備される前の,毎年数か月間の限定的な開催かつレイアウトやテーマ内容が異なっていたからこその面白さもあったのではないかと考えたため,施設を作って主体となり継続的に運営したい理由を,村上さんにお聞きしました.すると,「もちろんその面白さもある.ただ,常駐しないとひっくり返せないものもある.まだこの場所の可能性が咲き誇っていないのがもったいない.」というお話をされていて,それが自分の腑に落ちたと同時に,淡々とお話される中にある村上さんのこのプロジェクトへの熱意を感じることが出来ました..
 他研究室メンバーからの質問やディスカッションも多く起こり,総じて本当に良い時間を過ごさせて頂けたと思います.

鷹取コミュニティセンターTCC・村上さん 野田北部まちづくり協議会・当時役員石井さん

 阪神淡路大震災で火災の延焼による大きな被害を受けた野田北部地区に関して,その復興コミュニティやボランティア・在日外国人との関わり合いも非常に重要なテーマです..
 そのため,1日目の最後は震災当時在日ベトナム人を中心として支援を行い,ボランティア活動の拠点となったカトリックたかとり教会を訪問し,センターの村上さん・当時野田北部まちづくり協議会で役員を務めていた石井さんからお話を伺い,焼け野原になってしまった野田北部の,復興過程とその苦労・人々の繋がりについて理解を深めることができました.

1日目の研究室の活動は以上となります.
2日目の活動に関しては,またVol.2としてまとめたいと思います.

研究室最大イベント:復興の風景とナラティブ調査に向けて

 TMU_DR-Lab.のほぼ唯一と言ってよい全員参画活動として「復興の風景とナラティブ調査」があります.復興の風景とは,復興の地に身を置いて身体感覚で考えること,復興のナラティブとは,災害からの回復を果たした地域の市民の声に耳を傾け,その物語を継承する営みを指します.
 これまでに,
・2014/2月東松島・石巻(東松島スマイルコミュニティなど)
・2015/2月石巻(石巻市内の仮設住宅コミュニティなど)
・2016/2月亘理町・東松島(鳥の湖,宮戸地区など)
・2017/2月気仙沼・女川(唐桑舞根地区,ゆめカフェなど)
・2018/2月四川地震(成都市など)
・2019/2月福島県南相馬(原発災害からの子どもたちの回復など)
・2020/2月大船渡・陸前高田
・2020/9月中越復興(長岡・小千谷,山古志村)
・2022/2月大船渡・気仙沼・石巻(キャッセン大船渡,気仙沼復興伝承館など)
 でした.コロナ禍で企画準備しつつも中止した時期もありました.
 現在,2022/9/1-3で神戸調査を研究室メンバーがそれぞれ分担して,訪問地の復興の経緯,関連する報告や論文の読み込み,そして訪問して話をお伺いする方への相談を進めています.8/15には,3時間をかけて,事前学習会も行いました.今回は,まずは人と防災未来センターで,それぞれが阪神淡路大震災を知る・深める時間を設けた上で,三宮中心部のまちづくり,小林郁雄さんとのディスカッション,たかとりコミュニティセンター,防災空地調査,神戸郊外ニュータウンなどの調査準備を分担して進めています.
 神戸調査,研究室メンバーにとって,きっと大事な経験になることでしょう.その成果についてはまた,ホームページで報告したいと思います.

【教員T.I.より】

研究室の日常(2022年5月バージョン)

 こんにちは!M2の北沢俊悟です.
 今回は「研究室の日常」というテーマなので,脚色なし,ありのままの様子をお伝えできればと思います.
 基本的に研究室にいるのは私だけで,たま~に研究室メンバーや他の研究室の人も研究や勉強をしに来ることがあります.というのも,M1のみなさんは前期の授業が忙しく,また院生室という大学院生が集まる場所で楽しくおしゃべりや,お勉強をしているからです.また,B4のみなさんは必要単位を取り終えているため学校には来る機会が少なくなっているみたいです.そんな中,B4の山本さんは部活のある月・水・金・土曜日に,研究室で集中している姿をよく見かけます.さすがです.それでも,研究室ゼミは2週に1回対面で行っているので,その日は全員学校に集まり,ゼミの後は,一緒にお弁当を買って,お昼ご飯を食べるほど仲良しです(写真1枚目).
 また,みなさんそれぞれどこかへ旅行に行った際には,研究室にお土産を買ってきてくれるのも市古研究室のいいところです.GW明けの日は,各地のお土産であふれかえっていました.研究室によくいる身としてはこの上ない喜びです.
 最近の研究室プロジェクトでは,6/1~2に伊豆大島に訪れました.そこでは,レンタカーを借りて名所を巡りながら島一周するなど観光を楽しみつつ,プロジェクトに従事しました.このように,研究室プロジェクトで各地に訪問できる機会が多いことが市古研究室の特徴であり,いつも勉強になるとともによい思い出になります(写真2枚目).
 みんな年齢はバラバラですがお互いあだ名で呼びかけたり,ため口で話したりするのは仲のいい証拠なんじゃないかなと思います.この記事を見てくださっている中には,市古研究室に入ろうと考えている方もいると思います.研究室では各々の研究対象地の定期的なまちあるきや,研究室旅行(今年は神戸)など仲良くなれる場がたくさんあるので楽しい研究室ライフを過ごせると思います!

港区青山での震災復興まちづくり訓練-地域と企業による共創のレジリエンス-

 こんにちは! 市古研究室学部3年の城野健太朗です.今回は2021年11月から全4回にわたって行われた「港区青山地区震災復興まちづくり訓練」についての報告です.

 「震災復興まちづくり訓練」は,防災訓練が災害直後の行動を訓練するのに対し,被災後,中長期的な目線に立ってまちの再建について,事前に地域で話し合い,災害によって生じる課題を解決する力をつける訓練を指します.今回は青山地区を3つに分けて行いました.

 第1回は,市古先生による「現代都市の震災と復興について備える重要性,及び,最近の復興事例」という講演がされた後,ガイダンスを受け,第2回で行うまち歩きのルートを各班で決めました.各班,防災資源や危険な場所を挙げ,1時間で回れるようにルートを練っていました.

 第2回は,第1回に各班で決めたルートをもとにまち歩きをし,具体的な被害が想定される箇所と,防災や復興に役立つ資源を巡り,カメラで記録しました.そしてまち歩きでの気付きをもとに各班で復興課題について考え,模造紙にまとめました.青山の特徴としては入り組んだ路地とそこにあるブロック塀や電柱の危険性,オフィスを構える各企業の取り組みという防災資源が多く挙がりました.

 第3回は,これまでのブロックごとの3つの班を解体し,「復興の進め方」「ハード面の復興まちづくり」「生活回復の取り組み」というテーマの中から関心のあるものについて,震災発生から1ヶ月ごろという想定で被災後の取り組みについて考えました.ハード面の復興について考えるグループの話し合いの中で,国道246号線(青山通り)にある歩道橋は撤去すべきという意見が満場一致になっていたことがとても興味深かったです.

 そして最後の第4回は,震災発生から3~6か月頃をイメージして,地域の復興体制と,これまでに出された復興課題をブロック別に検討しました.また,青山を対象に卒業研究を進めている城野から,学生目線の意見発表を行う時間をいただきました.

 この訓練を通して「青山地区の防災・復興」について地域住民の方々を中心に,エリアマネジメントを行う専門家,区の職員,学生という様々な立場の人々が,それぞれの視点から考えることの面白さを強く感じました.ネット検索では拾えない地域の歴史やコミュニティの情報や,都市計画や都の条例による行政の事情など,幅広い知見を得ることができました.この訓練で得た学びとご縁は自身の研究に最大限活用していきます.応援よろしくお願いします!

よこはま駅まちあるき-駅まちづくりとBOSAI-

 B3の山本真祐子です.今回は2022年1月24日に行った「横浜駅地区まちあるき」について報告いたします.私は卒業研究の対象地を横浜駅周辺地区に設定しており,「横浜を知る」ことを目的にまちあるきを行いました.

 ルートは横浜駅周辺地区安全確保計画に記載されている帰宅困難者一時滞在施設や津波避難施設,駅東西の連絡通路や屋外の歩行者デッキを回れるように以下のように設定しました.

0.JR横浜駅改札集合
① 横浜駅中央通路
② JR横浜タワー
③ ラウンドワン(帰宅困難者一時滞在施設)
④ HOTEL THE KNOT(帰宅困難者一時滞在施設)
⑤ タカシマヤローズホールビル(津波避難施設)
⑥ HOTEL PLUMM(津波避難施設)
⑦ 沢渡中央公園(帰宅困難者一時滞在施設)
⑧ 横浜市民防災センター(帰宅困難者一時滞在施設)
⑨ かながわ県民センター(津波避難施設/帰宅困難者一時滞在施設)
⑩ はまレールウォーク
⑪ 横浜駅きた通路
⑫ はまみらいウォーク
⑬ 日産本社(津波避難施設/帰宅困難者一時滞在施設)

 帰宅困難者一時避難施設や津波避難施設は受け入れ可能であることが外からわからず,土地勘がない人は災害時にどこに逃げ込めば良いのかわからなくなり,駅や駅周辺の施設に多くの人が集中することによる混乱が生じるという課題を抱えていると感じました.

 横浜駅周辺地区の特徴として,東側には海があり,海に向かって二級河川の帷子川が流れていることが挙げられます.津波避難施設のタカシマヤローズホールビルに設置されていた非常階段に鍵がかかっていたことや,帷子川の水面と道路や線路が平常時でも近いことから,「水」による被災リスクがとても高いと感じました.

 現地調査を終えて,横浜駅を挟む東西の特徴の違いに興味を持ちました.駅の東側は高層ビルが立ち並ぶオフィス街になっており,海をバックに都会的な景色が広がっており,西側は駅周辺には小〜大規模の商業施設が立地しており,少し駅から離れると住宅街が広がっていました.これは横浜駅周辺地区で行われてきた再開発の経緯や主体が異なるためですが,この再開発を受けて当該地区の災害リスクや防災資源がどのように変化してきたのかについて卒業研究で深めていきたいと思っています.横浜は私にとって身近な場所でしたが,まちを初めてじっくり歩いてみて,まだまだ知らない横浜があると感じたので,またお散歩に行きたいです.研究室の先輩方や今回予定が合わなかった同期の2人も誘いたいと思います.