上柚木防災ワークショップ2022

 こんにちは!学部3年の長尾です.今回は,2022.10.23に愛宕小学校にて行われた「上柚木地区防災ワークショップ」についてレポートします.学部3年生の4人にとっては,配属されて初めてのワークショップであり,地域の方々や中学生との関わりの中で様々な気づきや学びが得られました.今回のレポートでは,その内容と準備・当日の様子について記載します.

準備段階

 9.16に行われた打ち合わせでは,研究室メンバーと,愛宕小学校・上柚木中学校の役員の父母さんが初めて顔を合わせました.役員の皆さん同士とても活発に議論を交わし,議論の中で昨年度の反省を活かした様々な提案をされている熱心な姿が印象に残っています.約1か月後のワークショップ当日に向け,研究室メンバーも班に分かれ,防災を身近に感じてもらえるような体験・ディスカッションに向けた準備を行いました.八王子市や消防団等の協力のもと,グループトーク,9種類の体験ブース,小学生の防災ワーク,展示の準備が進められ,市古研では,「古地図ワーク」「台風情報と判断行動」に関するグループトーク,災害用トイレ実験を担当しました.

当日の様子

 当日は,保護者の方,中学生,地域住民などが参加し,委員会役員や市職員なども合わせ総勢331名という規模での開催となりました.役員の方のお話では,「今回のワークショップを気づきのきっかけにしてほしい!」との思いが語られ,自分自身も参加する中で地域の方とともに新しいことを発見できたように思います.

 私の担当したグループトークでは,まず前半に「上柚木地区での発生に不安を感じている自然災害」,「家庭でどんな備えをしていますか?」という共通のテーマのもと,ディスカッションを行いました.近隣に川があるということで大雨の時の水害を不安に感じる声,また高いところに住んでいる住民からは建物倒壊のリスクを考え地震を不安に思う声もあがりました.家庭での備えとしては,水や食品という声が多かったですが,モバイル充電器や衛生用品,現金など,ディスカッションを深めていく中で実際の様子を想像した様々な案が出されました.こちらとしても勉強になり面白かったです!後半は,「気象情報と判断行動」ということで,台風情報の入手手段や,避難先,状況判断のディスカッションを行いました.自宅外避難先に関して,決めていないという方も多く,「上柚木地区は高台にあるので大雨の警戒情報等が出ても危険をあまり感じない」という声がありました.また「両親が遠くにいるので心配」という声もあり,気象庁や自治体からの情報・指示を確認すること,地域での助け合いの必要性を班の中で認識することが出来ました.最後には中学生から,「思ってたより固くなく,楽しめた!」,また保護者の方からは「避難について勉強になった」との声を頂き,それぞれの中で学びになっているようで嬉しく思いました.

研究室メンバーの感想

 最後に参加した研究室メンバーの声を紹介します.

  • ワークショップにファシリテーターとして参加して,住民の方々の防災意識の高さに驚きました.特に中学生が,災害時には弟(小学生)に動いてほしくないから,小学校に集合するように家族で決めていると理由まで含めて言っていたのが印象的でした.(気象情報班・B3)
  • 大規模なニュータウン開発による大規模な地形改変が付箋の内容としては多く,主に南大沢駅がかなり盛り土されていることに驚く声が多かったです.また,上柚木公園やマンションの名前を出し,この場所は盛り土なのかどうなのかという話もあり,自らの感覚を基に街のことを理解してもらうことができたかなと感じています.(古地図ワーク班・M1)
  • 体育館での最後の関係者の皆さんの総括のお言葉を聞く中で「防災は他人事に考えがち.朝ごはん昼ごはん夜ご飯防災,ってなるほど当たり前に考えて話すようなもの,習慣化するべき.」「忙しいと意識が薄れる,防災や災害を自分ごととして考える意識が大事」というお話が大変印象に残っている.(災害用トイレ実験班・M1)

上柚木防災ワークショップ2022」への1件のフィードバック

  1. 教員T.I.

    B3のみなさんにおいては,10/23がTMU_DR-Lab.活動のデビュー戦でしたね.
    準備も含めて,アイディアとクオリティに手を抜かない姿勢,とても印象的でした.B4,M1,M2の先輩方のいざという際の集中力も圧倒されました,さすがです!

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