投稿者「Teacher I.」のアーカイブ

港区麻布地区震災復興まちづくり訓練

 こんにちは,市古研究室学部4年の眞武・朝部です.今回は,2020年11月から全3回にかけて行われた,「港区麻布地区での震災復興まちづくり訓練」について報告させていただきます.

 「震災復興まちづくり訓練」は,防災訓練が災害直後の行動を訓練するのに対し,災害発生後,中長期的な目線に立ってまちの再建について,事前に地域で話し合い,災害に伴って生じる課題を解決する力をつける訓練のことを指します.今回は麻布地区を3つ分けて,3班で復興訓練を行いました.

 第1回は,市古先生が「現代都市の震災と復興に備える重要性,及び最近の復興事例」というテーマで講演を行なった後,その「感想」・「街の課題」・「心配事」について住民の方同士で意見共有を行いました.意見共有時には,住民の方が抱いていらっしゃる不安や,興味・関心といった住民の方の「防災意識」を知ることができました.

 第2回は,震災1週間後,1ヶ月後,2〜3ヶ月後において,それぞれ「困ること・心配事」,「復興の重点課題」を各地域のマップを使いながら整理しました.話し合いの中で,行事を通した地域のつながりが,復興においても活かせるのではないか,という意見が印象的でした.

 第3回は,これまでの意見をもとに,「被災後の生活の仕方」,「ハード面のまちづくり」,「被災後の地域づくり・コミュニティ」と3つの異なるテーマを各班で扱いながら,被災後の大事な取り組みについて検討しました.麻布地区はとても多様性の高い地域であるため,IT企業や大使館といった様々な主体との連携・協力が必要であり,その橋渡しを港区にしてほしいという意見が多数あがりました.コロナウイルスの影響もあり,予定通りに行かないことが多々ありましたが,「住民」と「港区」が意見を共有する貴重な場となった復興訓練でした.

 私たちは今回の訓練にサポート役として参加させていただき,いくつかの学びを得ました.その中で「地域住民の災害に対する意識」についての学びは,今後ほかの地域でも活かせると感じております.今回の訓練は,災害での被害を具体的にイメージした後,復興について意見出し・議論を行うことで「町会・協議会の横のつながり」の重要性を実感すると同時に,そのつながりを持つきっかけでもある場でした.改めて災害の具体的な被害を考えたからこそ,コミュニティ形成の重要性に実感し,麻布地区の事前復興が形となりました.研究室として,ここで得た学びや課題意識を深め,今後様々な形で応用していきたいです.

 麻布地区をフィールドに卒業研究を行っている学部生二名から,今回の復興訓練及び卒業研究に向けてのコメントです.

眞武:住民の方の率直な意見をお聞きし,文献調査やフィールドワークでは学ぶことができない,街の現状を知ることができた貴重な会でした.今後,訓練に参加された住民の方に,インタビューをさせていただく予定です.このインタビューを通して,麻布地区とは関係が深い再開発と周辺自治体の関係性について明らかにしていきたいと考えております.朝部:今回の訓練では地域住民の方々,とりわけ麻布地区を支える地域リーダーの方々の意見を伺えたため,町会・協議会の活動など地域活動を中心にこの地区について学ばせていただきました.私は「坂」に着目した研究を行っています.この訓練で得たデータをまとめ,地域住民が坂に持つ愛着・不安を地図化した上でフィールドワークを行い,より深い考察に繋げます.

朝部:今回の訓練では地域住民の方々,とりわけ麻布地区を支える地域リーダーの方々の意見を伺えたため,町会・協議会の活動など地域活動を中心にこの地区について学ばせていただきました.私は「坂」に着目した研究を行っています.この訓練で得たデータをまとめ,地域住民が坂に持つ愛着・不安を地図化した上でフィールドワークを行い,より深い考察に繋げます.

八王子市上柚木地区回覧型防災ワークショップ

 南大沢キャンパスから目と鼻の先の上柚木地区.東日本大震災を契機として,青少年指導育成会が地域防災活動を担っています.今年度はコロナ渦の中,これまでのグループワーク形式ではなく「回覧型」で企画実施し,親子で愛宕小体育館を回る形式で進行しました.研究室からは「紙管間仕切り体験」と「災害トイレ体験」を企画提供.災害トイレは,事前に研究室で試行実験も行った上で,当日に臨みました.