こんにちは.学部4年の眞武勇人です.今回は2021年8月に行った六本木ヒルズ現地調査について報告させていただきます. 今回は,「『逃げ出す街』から『逃げ込める街』へ」というテーマを掲げている六本木ヒルズにおいて,発災時に六本木ヒルズのどこから,どのようにして逃げ込むことができるのか分析することを目的に現地調査を行いました. まず,オフィス棟(森タワー)及び商業施設が位置する北側には,東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線が乗り入れる六本木駅があるため,地下からのアクセス箇所が5つありました.
その一方,居住棟(ヒルズ・レジデンス)が位置する南側は,居住者の車専用出入口,レジデンスのエントランスばかりで,内側へのアクセスを可能にしているのは歩道橋一本だけでした.発災後の対応として,この歩道橋を封鎖することによって,レジデンスへのアクセスはエントランスと内側からのみとすることができ,防犯面でも役立つように感じました. また,居住棟からオフィス棟へ区画の外側から回ると距離がありますが,この歩道橋によって居住棟からオフィス棟周辺へのアクセスを容易にしていました. この2箇所から,オフィス棟へは駅からアクセスがしやすく,居住棟へは外からのアクセスは難しいが,内側から外へのアクセスは容易となるような設計をしていることがわかりました. また,この設計を可能としているのは,高低差約17mの開発以前の地形であると考えます.この高低差が六本木ヒルズの空間の融合と分離を可能にしているように感じました.この設計により,居住者のプライバシーを厳守しつつ,駅周辺や商業施設内で発生した帰宅困難者の受け入れを可能にしていると考えました.
今後,実際に六本木ヒルズに住まれている六本木ヒルズ自治会の方にお話を伺う予定です.六本木ヒルズ自治会の活動についてや,プライバシーの厳守に努めているレジデンスにおける発災時の不安等を伺い,さらに六本木ヒルズ・麻布地区について理解を深めたいと考えております.


