学生コラム

市古研究室での3年間に感謝を込めて(高橋進吾)

金曜日, 4月 1st, 2016

市古研究室を無事に卒業しましたM2の髙橋進吾です。
3年間市古研究室で学べたことに感謝するとともに、これまでの市古研での活動を通して感じたことをこの場を借りて書かせて頂きます。


■市古研究室での活動を通して

 私は学部3年生の冬から市古研に配属され、そのまま大学院と計3年市古研で学ばせていただきました。私が配属されて当初は震災から2年目ということで津浪被害が大きかったところはまだ少し瓦礫が残り、多くの人が仮設住宅で生活している時期でした。そんな中市古研に入り初めて被災地に訪れるとともに、気仙沼市階上地区杉の下集落で行われている住まい再建勉強会に初めて参加したときのことは印象深く残ってます。そこには津浪被害で多くの被害を受けながらもまた同じ場所に再建したいと強い思いをもつ住民を中心とした前向きな議論がありました。私は最初「なんで危険な場所なのに戻りたいのかな?」と少し疑問に思うこともありましたが、勉強会に参加するなか住民の声や思いを聞くことで少しずつ分かるようになると同時に「よりよい住まい再建とは何か」ということを考えるようになりました。私は杉の下での住まい再建勉強会にこれまで計20回ほど参加すると同時に修士論文やその他活動で様々な地域の住まい再建にも関わることで、そこに住まう人々が自ら考え、再建の姿をイメージしながら議論していくこと自体が大事であると感じました。その結果が迅速で安全な住まい再建、コミュニティを大事にした住まい再建、未来のまちを考えた住まい再建、様々なカタチであってもそれは人々にとって「よりよい住まい再建」になるということを強く感じました。そして杉の下集落での市古先生方の支援を間近で見ることで、そうした住民の主体的な議論の場やきっかけをどう産み出していくか、どう続けていくかというのは今後の課題であるとも感じました。

 市古研での長磯浜地区住まい再建WS、野田村CWS、東京での事前防災WSなど、様々な現場に参加する機会をいただけたお陰でそうした様々な問題に向き合い、考え、感じることができたと思っています。そしてそうした経験を通して少しは成長することができたと思い、社会人になってもこの経験を活かしていきたいと思います。

■修士論文について

 私は卒論では防集事業における敷地造成設計のプロセスについてまとめ、修士論文「防災集団移転事業による住民協議型住まい再建プロセスと移転住宅地デザインワークに関する研究-東日本大震災気仙沼市階上地区におけるアクションリサーチ-」では住民による共同の住まい再建の意義や役割について言及を行った。本来ならば上物である住宅の建設は個々の話であるが、震災という特異な状況下で集団移転による住まい再建では「共同」であることが大きな意味をもつと感じ研究に邁進した。結果「共同での住まい再建」の大きな可能性をいくつか示唆することができ、それは被災地だけでなく現代の都心や郊外での住まいづくりでも「共同」は大きな可能性を含んでいるとも思えた。これについては今後も住まいに関わる仕事の中で追究していきたいと思う。

 研究に際して、市古先生はもちろん支援に参加されてた先生方には多くのご指導していただき、多くの住民の方には調査のご協力をしていただき、本当に感謝をしています。多くの人に支えられ無事に修士論文を書き上げることができ、一安心するとともに、いろんなカタチで還元していくことができればと思い、より一層がんばっていきたいと思います。

■後輩へのメッセージ

 3年間ご指導いただいた市古先生に感謝をするとともに市古研の先輩方、同期のメンバー、後輩たちにも感謝をしています。市古研はいろいろな場に関わることができる面白く、貴重な研究室なので、これからも自分の興味あるものはもちろんそれ以外にもどんどんチャレンジしていってください。最初は少し面倒に思うことやつらいこともあると思いますが、帰りの道ややりきったあとには、「来て良かった」「やってよかった」と思えるはずです。私も新しい場所でチャレンジすることを忘れず、精一杯がんばっていきたいと思います。3年間本当にありがとうございました。

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