年別アーカイブ:2016年

  • 2016年4月16日市古研究室での2年間を通じて(童 亜斐さん)

     市古研究室M2の童です。2年間研究室の皆様には大変お世話になりました。

     では、この場をお借りして日本での生活、また研究室での感想を少し書かせていただきます。

    修士研究について

    私は修論では、宮城県石巻市と女川町を対象に、被災地における女性たちの主体的な生活と仕事の再建活動を着目し、支援活動が立ち上げた経緯を把握する上で、社会的な要因を合わせて取り組みの変化を考察していくことを目的とするものである。

     研究対象地域である石巻の概要、活動を行っているNPOの状況を分析し、東日本大震災後の被災地における女性を取り巻き状況を整理した。それをした上で、石巻地の人口変化と男女共同参画の状況、また、震災の影響でジェンダーに基づく固定的な性別役割分担意識の変化などを分析した。それにより、女性に対して長期的な視点に立った支援の必要性が明らかにした。特に女性視点の反映、経済活動の再生、子育て女性たちが地域孤立しないような取り組みが必要だと考えられる。

     そして、被災地に立ち上げた活動を考察し、調査により得られた結果を分析した。支援を行っている団体の取り組み変化、また利用者の状況について考察した。支援拠点として、場所づくり、地域における関連情報の提供などをしながら、平常時の災害準備に向け、潜在的な役割をもっていることを明らかにした。

     指導教員の市古太郎先生には、大変お忙しいスケジュールの中で、相談に乗ってくださり、適切なご指導を賜り、調査に大変参考になりました。現地調査の際も同行してくださり、大変お世話になりました。二年間、深く感謝致します。本当にありがとうございました。



    日本での留学生活について

     大学時代は日本文化に関する専攻を勉強してきた。2011年3.11東日本大震災を発生し、偶然に《The Tsunami and the Cherry Blossom》(津波そして桜 )という記録映画を見って、津波の情け容赦ない襲来、その後に何事もなかったように美しく咲く桜……被災地における人々の大変さに涙を出てきました。日本から遠い中国にいて、感じた無常と無情などいくらはかっても仕方がないなぁってずっと考えてきました。

     2013年、卒業してから日本に留学に来てました。その時、何もわからない私を市古研での勉強をさせて、本当にありがとうございました。現地調査の際、親切な石巻市の人々に大変お世話になりました。「やっぺす」さん、「ゆめハウス」さん、「ベビースマイル石巻」の代表である荒木さん、この場を借りて御礼申し上げます。

     今まで、私は自分の力で被災地における人々に何かを変わったと言える自信がないですけど、その時の私自身には「よく頑張りましたね」と言えます。

    後輩たちへのメッセージ

     市古研の皆さんにも感謝の気持ちいっぱいです。同輩たち、後輩たちにも研究や平日の生活の中で、仲良く付き合ってくれて、本当に貴重な経験が出来ました。この経験を次ぎに繋げるべく、今後も一生懸命精進していくことをお約束します。2年間本当にありがとうございました。

     夢を忘れないで、自分の力で世界を変わりましょう。

     では、会える日をお待ちしております。

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  • 2016年4月1日市古研究室での3年間に感謝を込めて(高橋進吾)

    市古研究室を無事に卒業しましたM2の髙橋進吾です。
    3年間市古研究室で学べたことに感謝するとともに、これまでの市古研での活動を通して感じたことをこの場を借りて書かせて頂きます。


    ■市古研究室での活動を通して

     私は学部3年生の冬から市古研に配属され、そのまま大学院と計3年市古研で学ばせていただきました。私が配属されて当初は震災から2年目ということで津浪被害が大きかったところはまだ少し瓦礫が残り、多くの人が仮設住宅で生活している時期でした。そんな中市古研に入り初めて被災地に訪れるとともに、気仙沼市階上地区杉の下集落で行われている住まい再建勉強会に初めて参加したときのことは印象深く残ってます。そこには津浪被害で多くの被害を受けながらもまた同じ場所に再建したいと強い思いをもつ住民を中心とした前向きな議論がありました。私は最初「なんで危険な場所なのに戻りたいのかな?」と少し疑問に思うこともありましたが、勉強会に参加するなか住民の声や思いを聞くことで少しずつ分かるようになると同時に「よりよい住まい再建とは何か」ということを考えるようになりました。私は杉の下での住まい再建勉強会にこれまで計20回ほど参加すると同時に修士論文やその他活動で様々な地域の住まい再建にも関わることで、そこに住まう人々が自ら考え、再建の姿をイメージしながら議論していくこと自体が大事であると感じました。その結果が迅速で安全な住まい再建、コミュニティを大事にした住まい再建、未来のまちを考えた住まい再建、様々なカタチであってもそれは人々にとって「よりよい住まい再建」になるということを強く感じました。そして杉の下集落での市古先生方の支援を間近で見ることで、そうした住民の主体的な議論の場やきっかけをどう産み出していくか、どう続けていくかというのは今後の課題であるとも感じました。

     市古研での長磯浜地区住まい再建WS、野田村CWS、東京での事前防災WSなど、様々な現場に参加する機会をいただけたお陰でそうした様々な問題に向き合い、考え、感じることができたと思っています。そしてそうした経験を通して少しは成長することができたと思い、社会人になってもこの経験を活かしていきたいと思います。

    ■修士論文について

     私は卒論では防集事業における敷地造成設計のプロセスについてまとめ、修士論文「防災集団移転事業による住民協議型住まい再建プロセスと移転住宅地デザインワークに関する研究-東日本大震災気仙沼市階上地区におけるアクションリサーチ-」では住民による共同の住まい再建の意義や役割について言及を行った。本来ならば上物である住宅の建設は個々の話であるが、震災という特異な状況下で集団移転による住まい再建では「共同」であることが大きな意味をもつと感じ研究に邁進した。結果「共同での住まい再建」の大きな可能性をいくつか示唆することができ、それは被災地だけでなく現代の都心や郊外での住まいづくりでも「共同」は大きな可能性を含んでいるとも思えた。これについては今後も住まいに関わる仕事の中で追究していきたいと思う。

     研究に際して、市古先生はもちろん支援に参加されてた先生方には多くのご指導していただき、多くの住民の方には調査のご協力をしていただき、本当に感謝をしています。多くの人に支えられ無事に修士論文を書き上げることができ、一安心するとともに、いろんなカタチで還元していくことができればと思い、より一層がんばっていきたいと思います。

    ■後輩へのメッセージ

     3年間ご指導いただいた市古先生に感謝をするとともに市古研の先輩方、同期のメンバー、後輩たちにも感謝をしています。市古研はいろいろな場に関わることができる面白く、貴重な研究室なので、これからも自分の興味あるものはもちろんそれ以外にもどんどんチャレンジしていってください。最初は少し面倒に思うことやつらいこともあると思いますが、帰りの道ややりきったあとには、「来て良かった」「やってよかった」と思えるはずです。私も新しい場所でチャレンジすることを忘れず、精一杯がんばっていきたいと思います。3年間本当にありがとうございました。

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  • 2016年3月12日市古研究室での2年間を振り返って(土屋亮)
    ■修士研究について

     大規模災害は,その地域が抱える内在的な課題を20年先倒しで顕在化させるといいます.この点において,2011年に起こった東日本大震災は,人口減少社会における初の大震災であり,まさに時代の転換点の到来とも言えるインパクトを私たちにもたらしました. 修士研究の対象地に選定した気仙沼,研究室のプロジェクトで訪れた石巻,野田村,いわき….2年間かけて数々の被災地を訪れる中で,感じたことがあります.それは「どんな人(社会)も,立ち止まれど,また歩き出す」ということです.やや正確さを欠いた表現ですが,もう少し厳密に言えば「どんな地域も,レジリエントな(回復力のある)コミュニティたるポテンシャルは持っている」ということです.しかし、何らかのボトルネック―それが空間特性によるものなのか,制度設計によるものなのか,または地域が持つ歴史や風土によるものなのかはそれぞれですが―により,復興まちづくりが進まない,立ち遅れているといったケースもみられます.そのボトルネックを外し,地域が持つポテンシャルを最大限引き出す「技術」を学びながら,かつ自らも発信することをターゲットに,2年間の修士研究を進めてまいりました.

     修士研究のテーマは「東日本大震災における学校-地域の共同対処行動と災害後の防災体制の再構築に関する研究—気仙沼市階上地区を対象に—」とし,気仙沼市階上地区の取り組みを事例に,文科省が提唱する「学校からのまちづくり」のいまについてまとめました.先ほど「どんな地域にもポテンシャルはある」と述べました.それはすなわち「どんな地域にも,その地域を愛し,新たなまちづくりへの思いを持ったアクターが存在する」ということです.しかし,そうした個々の思いは何らかの形で発現されねばならず,またそれを可能にするフィールドが必要です.そうした個々の「思い」を結集し,また人々がネットワークを築き上げる拠点としての「学校」組織・施設がもつ可能性に着目し,復興まちづくりにおける方法論的可能性について考えました. もちろん,修士「研究」ですから,単なる調査報告やエッセイとは区別される必要があり,研究仮説の設定,仮説と結論の整合性の検討など,試行錯誤を重ねる必要がありました.また,研究室会議や玉川研究室との合同ゼミ,都市システム科学セミナーの中でいただいたコメントやディスカッションの内容も,修士研究を完成させるうえで血となり肉となったと感じています.インタビュー調査に応じていただいた気仙沼の方々を含め,私の修士研究に関わってくれたすべての方に感謝したいと思います.


    ■後輩たちへのメッセージ

     今ある環境に感謝し,最大限(その環境を)生かす心づもりでいれば,充実した時間を過ごせるのではないでしょうか.これからも,できることとできないことはあると思いますが,私も皆さんに負けないように,次のフィールドでも自分らしく頑張っていこうと思います.またどこかでお会いしましょう.2年間ありがとうございました.

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    海外インターンシップ(サンフランシスコ)発表
    M1の11月に大学院のインターンシップでシリコンバレー近郊へ。Evernote等IT企業、スタンフォード大学、UCバークレー等を訪問。この写真は某IT企業にて修士研究についてのプレゼンテーションを行ったときのもの
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    地域安全学会(伊豆大島)発表
    M2の5月に伊豆大島にて開催された地域安全学会に参加したときの写真です。気仙沼市階上地区の事例報告を中心に、発表を行った。
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