豊島区南長崎456地区での復興まちづくり訓練

23 1月 2019 //




 こんにちは、市古研究室修士1年の竹内です。今回は2018年5月から全4回にわたって行われた、豊島区南長崎456丁目地区での震災復興まちづくり訓練について報告させていただきます.

 「震災復興まちづくり訓練」は、防災訓練が災害直後の行動を訓練するのに対し、災害発生後、中長期的な目線に立ってまちの再建について、事前に地域で話し合い、災害に伴って生じる課題を解決する力をつける訓練のことを指します。

第1回は、グループごとにまちあるきを行い、まちの中で、災害時に危険要因となりそうな箇所、復興に役立ちそうな箇所を見て回り、これからの復興まちづくりの目標を発表しました。地元の住民の方々の案内でまちあるきをしたので、普段のまちあるきや地図上ではわからない、危険箇所や復興資源に気づくことができました。

 第2回では、被害シミュレーション結果を踏まえた上で、時限的市街地をまちのどこに作るかを検討しました。近所の小学校や公園に作ることが検討されましたが、中でも、空き家やアパートの空室の借り上げなど、まちの復興資源を生かした提案がなされていたことがとても印象的でした。

 第3回では、復興の進め方と復興まちづくりの方針案を検討しました。この回では、「復興まちづくりにおける公園の使い方」や「商店街の復興」等、各テーマに沿った「屋台」が用意され、住民の方々は、関心のある屋台に参加して意見を出すかたちで会が進行していきました。僕は、「復興まちづくり工房」で、はらっぱ公園の使い方にお手伝いさせていただきましたが、避難期のテント配置や仮設住宅生活期の住宅の配置の話、仮設住宅の並ぶエリアでのペットの扱いのルールなど、ハード、ソフトの両面で避難期、仮設住宅生活期について考えるべき意見が多く挙がりました。

 最終回となる第4回目では、土地の相続から、住まいの再建、福祉に至るまで、復興に関する相談会を開催したのち、これまでの訓練成果報告を行いました。研究室からは、仮設住宅生活期におけるはらっぱ公園の使い方について、「集会所に若い人は来ない」「広場の真ん中にカフェ的な機能を持たせた空間を作ったらどうか」など、第3回にいただいた意見をもとに仮設住宅とまちの復興について話し合う施設の配置提案をさせていただきました。幅広い世代が災害後に復興に向けた話し合いを行うための時限的市街地のあり方についての提案ができたと思います。災害時、南長崎地区で救護センターとして機能する、南長崎スポーツセンターとの連携について提言できれば、地域におけるはらっぱ公園の意義、それに伴う配置計画等、より具体的な提案もできたと思います。

今後、別の地域の事前復興まちづくりに携わらせていただく機会があった際には、まちの資源を生かした、多世代に優しい復興まちづくりを想定した提案ができるよう、地域、ヒトに対してより広い視野を持って取り組みたいです。

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